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ヘタレ姉。 登場人物 コメント 春夏アキトによる日本の4コマ漫画作品。 登場人物 ピクシーorマナフィ:篠村 真夏 前者は夢特性てんねん、後者は名前ネタ。性格むじゃき推奨 フィオネ:篠村 衛太郎 劣化マナフィ→真夏の弟 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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女「ここは新ジャンルの絵板だ」 女「健全から発禁ものまで、好きにイラストを投下するといい」 女「画像のアップロードは@wiki メニューバー<編集<ファイルをアップロードで出来るそうだ」 女「とりあえずの・仮設置だそうだから、もっと使い勝手の良い絵板を引っ張ってくるかもしれないとのこと」 女「一見では新ジャンルに見えないイラストでも練習でもいい。気楽に描いていってくれ」 女「私はあらゆるジャンルイラストを受け入れる所存だが、荒らしやグロ画像などは勘弁してもらいたいな」 女「どうだろう。男、このような説明で相手にうまく伝わっているだろうか?」 男「すごく……リアクションに困ります」 新ジャンル「隙が無い」 現在、paint_bbsプラグインはご利用いただけません。 画廊
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註:ここから暫し、編み笠…もといオクラ×お嬢サイドとなります。 直接的表現は控えておりますが、多少の性描写がありますので、苦手な方はお気をつけ下さい。 か細い寝息を立てている元親を、元就は無言で見下ろす。 そして、閉じられた目元が僅かに腫れているのを認めると、手を伸ばし、肌理の細かい 彼女の頬をそっと撫ぜた。 「また、泣いていたのか…」 あの時。 瀬戸内諸国の会合へ集結した大名達の大半の目的は、四国の長曾我部が所有する南蛮渡来の新兵器と、その所有者である元親であった。 『見境なしに男を咥え込む大女』『四国の当主は、はしたなき鬼女郎』など、事実無根 の風評は、いつしか勝手に独り歩きを始めた挙げ句、元親の素性を知らぬ男たちに、あ らぬ妄想を掻き立てるまでになっていた。 そればかりか、長曾我部の女当主を蹂躙する事で兵器の獲得を狙おうという、愚かな者 達まで現れたのだ。 実際の元親を知る人間にとっては、馬鹿馬鹿しいと思うような話だが、これでもかと尾 ひれがついた噂に惑わされる者があまりにも多すぎた事と、元親本人の類稀な容姿も、 単なる『こじ付け』を『確信』に摩り替える要因となっていたのである。 偶然彼らの計画を知った元就は、何とかして元親を遠ざけようとしたが、生憎元就が視 察に行くのは、彼女とは別の島であった。 時間がない焦りも手伝ってか、捻り出された元就の策は、はっきり言っていつもの彼か らは、想像のつかぬものであった。 何故なら、元就自ら『鬼の大女』を、手篭めにしようというものだったからだ。 どうにか口実をつけて、元親を倉庫へ誘い出した元就は、隙を見て彼女を気絶させた後、抵抗を封じる為に、彼女が持っていた碇槍の鎖でその身体を拘束した。 そして、目を醒ました元親と既成事実を作り、彼女を自分のもとへ置き、彼らと同じ船 に乗せぬよう企てたのである。 元就も、元親の噂を信じていた訳ではないが、彼女に魅せられた男のひとりふたりはい るだろう、と考えていた。 ところが、そんな元就の計算の甘さは、震え、泣き叫ぶ元親の姿に、打ち砕かれたので ある。 (お願い、やめて…助けて……かあ、さま……隼人……) (……私…もう、お嫁さ…ん……行かれないよぉ……) 元就の腕の中にいたのは、『鬼』などではなかった。 理不尽な暴力によって、なす術も無く身体を引き裂かれたか弱き『姫』が、絶望の涙を 流し続けていたのである。 事が済んだ後、元親はすっかり怯え切ってしまい、元就が彼女の身体の汚れを拭う為に 近付いただけでも、泣いて嫌がった。 腰を抜かせて立てないばかりか、心身的ストレスから熱を出した元親は、結局視察の一 行が戻ってくるまでの間、ずっと四国の自室で寝込んでいたのだった。 姉貴27
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114 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/06/18(月) 00 57 06 ID RW8VOO31 第一話 「能ある姉は本意を隠す?」 灯火 芥 心地よい香りがした。 懐かしいような香り。 ああ、これは昔よく嗅いでいた匂いだ。 ある日突然無くなった匂い。 そうだ、これはお姉ちゃんの匂いだ。 気が付いたらバイクに乗っていた。前に見えるのはお姉ちゃんの背中だ。 荷物はサイドカーらしきものに乗せられていた。(微妙な大きさで人は乗れなそうだ。) 「おはよー。どう?風の中での目覚めは。」 ちょっと待って、俺どうしたの? 「あの後倒れちゃったから、私のマンションに運んでる途中。」 倒れるほどのショックだったのか。 「ん?でも意識がないのにバイクの後ろに乗れる?」 「そういうときのために、しばるベルトとかあるからね。」用意周到。おみごと。 でもまだ何か違和感。 …待てよ、腕が上に来すぎていないか 「どうよ、グリップ効いてるでしょ。 お姉ちゃんの胸。」 「ああ、道理でぷにぷにしてると思ったら。」 「もっと飛ばすよ。もっとぎゅってしがみつかなきゃ危ないよ。」 正直バイクはなれない。思わず力を強くする。ぎゅー。 「あふぅ。そうそう。」 ……え? うわあああああああああっ!しまった!もっと早く気づけ俺! 「おねえちゃん!外して!」 「大丈夫、強く握ったりしてもきょぬーのままだよ。しぼむどころか大きくなるかも。」 「そこじゃない!こんな街中でこんなことさせんな!」 「こんなまちなかで…。ふあっ、ああっ。」やばいあせて手が動くと逆効果。だめだ、勝ち目がない。 「なんでもするから外してくれ。」事実上の敗北宣言。 「じゃあ、跪いて足をお舐め。」 「女王様!?」 「違う、そこは可愛い声で姉様とお鳴きなさい!」なんのことだ。 115 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/06/18(月) 01 00 48 ID RW8VOO31 灯火 光 なんだ、もっともんでいいのに。 まあこんなスキンシップをしているうちに私のマンションについた。 大家は別に雇っているが、オーナーは私。でも内緒。 そんなこと言ったら別の空き部屋を貸してくれと言いだす。 あっ、それはそれで有りかな。 そしたらいろいろなところにカメラを設置して…。 「何にやにやしてるんだよ、キモイよ。」 「これから始まる生活のことを考えるとね。ついね。」 あっくーは溜息を吐きだす。私はすかさず深呼吸。 吐息こい!あっくーの吐息こい! なにがしたいと冷静な突っ込みがくる。ぐう。 そんな会話をしながら2階・0231号室の前に来る。 「はい合鍵、何だか恋人みたい。」 あっくーはそっけない相槌を打つのみ。冷たい。 いけずー。 しかしくじけない。素直になるまで何度でも。 「さてここが二人の部屋だよー。」 そう、いろんな意味で二人が過ごすのに最適な。 そのための準備や策略は一つたりとも欠かしていない。 これでいろんなことが正当化される。 ふふふふふふふ…。 116 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/06/18(月) 01 02 01 ID RW8VOO31 灯火 芥 どうやらこのマンションの広さは初めから二人暮しを想定したものらしい。 「家具はお姉ちゃんの趣味でそろえたからちょっと気になるかな。」 光ねえのインテリアの趣味はシンプルを好む。 だから何ら問題はない。 いや、隣で怪しげな笑いをしている本人が問題なのだが。 しかし無印のシリーズが多い。 デスク・椅子・ダブルベット。結構値は張りそうだ。 教授とはそんなに儲けられるのか? 本棚としていくつかカラーボックスがある。まあ、本が多いのは当然か。 しかしその倍ぐらい漫画が多いのはいかがなものか。 昔から頭がいいのに、マンガばっか読んでたからな、光ねえは。 しかしそんなのはブラコンの前では些細なこと。 オタクでも何でもいいからブラコンだけは直してほしい。 だが何か物足りない。何だろうか。 「そうそう、ソファーは今ないの。ちょっと壊れちゃってね。」 「ああ、それか。」まあ、別に不可欠ではない。 「あとお風呂なんだけど、ちゃんと二人で入ろうね。」 「却下。」 「でも光熱費浮かせるにはこれがいいの。」なぜそんなところはけちる。 まあこれは毎回理由をつけて時間をずらせるかな。 「あとそこの本棚、大事に扱うなら読んでもいいよ。今では手に入らないものもあるから。」 そんなに古い学術書まで読んでるのか。 感心。 「これ、限定版のカバーだから。このカードが付いててね。」 マンガかい。 118 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/06/18(月) 01 03 50 ID RW8VOO31 灯火 光 こういったのだ、もう固定観念を抱いただろう。 あの日からマンガ好きを演じ続けた。 正しくはサブカルチャー好き。 ぶっちゃけオタク。 要はバカになりたかった。 いや、バカとして見てほしかった。 (漫画好き=バカというのもどうかと思うが。まあ、判断者が馬鹿だし。) その要因は馬鹿どもにあるというのは一つの皮肉か。 馬鹿どもは店に並ぶ宝石の美しさは知れど、己が炭鉱からとれた金剛石の輝きに気付かない。 磨けばより輝くのに、ただ燃やしてしまう。 まさに蠅。目は多くあれど、意味を持たない。 もしこれからも馬鹿な真似をするのであったら…。 いよいよ不要となったのだ。 駆除の時間か。 しかし、その金剛石は自力でここまで輝きを取り戻した。 そう、この大学に一般合格。 親からも、先生からも、クラスの人からも四面楚歌を受けながら。 そのうえでこの結果。 お姉ちゃんね、今回はなーんにもしてないよ。 信じてたから。 二年前に手紙が来てから。 一文字一文字全部覚えてるよ。 「二本松大学は馬鹿な僕にはレベルが高すぎるので、今からでないと追いつきません。」 高二の初めから進路を考える人はそうそう馬鹿とはいえない。 「でも僕はどうしても二本松でないとかなえられない夢があります。 ある教授のもとで勉強したいのです。まあ、よく笑われるけど。」 目標を明確に持つ人を笑える人はいない。 だから、願掛けを込めて。 一緒に頑張ろうと思って。 お姉ちゃんもさらなる挑戦をして完璧になった。 そしたら社会は私をほめたたえる。 ちょっとうっとうしい。 この力を社会に役立ててくれと人々は願う。 いいよ。ただついでだけど。 その前に、 「生きてますかー、おーい。」 うわあぁぁっ!近くにあっくーの顔が! 119 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/06/18(月) 01 04 51 ID RW8VOO31 灯火 芥 これも昔からの癖でなんも前触れもなく考え込んで、そのまま何があっても動かない。 けど今までこんな険しい顔をしていたことがあろうか。(そのあとなぜかやさしい顔になったが。) もしかしてこの六年のうちに色々あったのだろうか。 「あっ、ごめんねごめんね。」 「お姉ちゃん、よく一人暮らしできたね。」 まあ、いろいろあったかなーとごまかしている。 前言撤回。 変わらないな。 いろいろ策略を練ったりするのが得意なのにどこか抜けている。 それが灯火 光。 ん、策略…。 ちょっとまてよ、ソファーがないってことは…。。 「あの、お姉ちゃん、布団とか予備のベットとかない?」だめだ、声がひきつっている。 「何言ってるの、そのためのダブルベットだよ。」 や、やられた。 120 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/06/18(月) 01 05 54 ID RW8VOO31 灯火 光 そのあと私の作ったご飯を食べつつ色々な話をした。 いままでのこと、これからのこと。 一緒にお風呂は無理だった。まだまだこれから。 でも文句をこぼしてたけど、結局一緒に寝てくれた。 「変な事するなよ。」 「お姉ちゃんはされてもいいけど。」 「はいはい。」 「弟に一蹴されたー。うわーん。」 結局壁の方を向いたままだけど、一緒に寝てくれた。 まあ、なんだかんだ言いつついうことを聞いてくれる弟。 それが灯火 芥。 変わってないね。 そういうところは。 そして変ったところもあった。 これからはずっと一緒だよ。 まだある春休みも、学校生活も。 そんなことを考えている間にあっくーは気持ちよさそうに眠っていた。寝返りを打ってこっちを向いていた。 そんな彼を抱きしめて私も眠りに落ちた。 「あっくー…。」 「光ねえ…。」 そのあとの目覚めは携帯の着信音だった。 あっくーの携帯のディスプレイは忌むべき単語が並べられていた。 from 母 sub 寮の件 寮に連絡をしました。 話はすべて聞いています。 再び光に迷惑をかけていると自覚しなさい。 とにかく今日光と一緒に家に戻りなさい。 二人に話があります。 早急に来なさい。 幸せをいろいろな意味で破壊したメール。 この時点で何かの感情がこみあげてきた。 始まった。色々と。 いよいよ熟慮断行といったところか。
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お姉チャンバラSPECIAL メーカー D3 PUBLISHER 発売日 2011/3/31 対応機種 PSP お姉チャンバラシリーズ??の一つ ゾンビ相手に切りまくる爽快アクション あ行 チラシの裏 プレイステーションポータプル お姉チャンバラ SPECIAL - PSP
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674 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/07/27(金) 15 27 31 ID WQfMW10e 第三話 姉の意図 灯火 光 朝になったら目覚める。これは基本。 じゃあその基本ができない人ってどんな人? ねぼすけとか夜型人間とかは除いて。 もうどうしても起きられない人。 「…何が言いたい。」 「これはあっくーの羞恥プレイ?」 「いや、結論を言え。」 おはようのちゅー 「んぐ、むごごががぁっ!」大喜びだ。 「ぷはっ、舌使いが激しい。」 「少し寝ぼけただけでこれはないだろ!はあ、いっそのこと窒息死させてくれ…。」 つまり王子様はお姫様にキスで目覚めるわけだね。 ふふふふふふ。 675 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/07/27(金) 15 28 38 ID WQfMW10e とりあえず朝ごはん。 あっくーは何だかしおしおしていた。 「ごめんね、お姉ちゃん。」 「うん、ホント激しかった。でも覚悟はもうできてる。でも式は6月にあげたいな~。」 「ほんと昔に戻っちゃった。我慢してたけど。」無視ですか。てかあっくーのチキン。もっと、乱れる喜びをー。 「一人で立派に生きていけるように努力してたけど。」 あれはあっくーが小三の時かな。 それまではあっくーは素直にお姉ちゃん子だった。 蠅がたかるのを除けば幸せだったあのころ。 だけどある日を境に独り立ちして…。 お風呂も一緒に入らなくなった 二人でよりも友達と遊ぶようになった 勉強のわかんないところをとことん自分で考えるようになった 一人で寝るようになった。などなど。 神様、なんで人は成長しちゃうのかな。 「お姉ちゃんだって、僕から離れるために独り立ちしたのに。僕がまた逆戻りしちゃった。」 もう涙目になってきたあっくーを抱きしめる。 あっくーはもう十分強いから大丈夫だよ。 「ううん、弱い。また自分の親から逃げてる。」 「弱いってことが分かっているだけで、自分から逃げていないから強いよ。…て感じのことがなんかの漫画にあったような。」 676 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/07/27(金) 15 29 51 ID WQfMW10e 灯火 芥 とりあえずお姉ちゃんなりの元気ずけをされた。 …まあ、いいや。 そういえば言い方も変えようかな? 姉貴と「あっくー、無駄な事考えない。」ふわぁ! 「あっくーがお姉ちゃんを呼ぶ時はお姉ちゃん以外無いんだよ。ついでに一人称もボクだよ。」 これは従うしかない。 昔自分のことを俺と言い始めたころにはひどい目にあった…。 「そんなことよりどう説得するか考えようよ。」 そこは正論だった。 「いっそのこと無職でお姉ちゃんのヒモになる?」自分から勧める人がいるとは。 10時頃ホテルを出た。 再び家に向かった。 「とにかく、自分一人で頑張ってみるからね。」 「うんうん、強いぞ。」 とにかく話さなければ始まらない。単純な結論に至った。 とりあえず今から向かうことを父に電話で報告。 「おかけになった…」 なんだ、電池切れてるのかな?念のためお姉ちゃんのを借りているのに。 かれこれ五回。無返答。 「もうついちゃったよ。」 あっという間に家の前だった。 さてインターホンを鳴らす。 …無反応。 もしやと思い振り向く。 ポストをみると当然の如く新聞がまだある。 「はいはい、ちょっとどいてねー。」 とお姉ちゃんは二つの太めのクリップを変形させてカギ穴に差し込んだ。 はたから見れば犯罪者。でも仕方ないだろう。 677 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/07/27(金) 15 30 38 ID WQfMW10e 灯火 光 ロックを解除と同時に中に駆け込む。土足のまま駆け込んだ。 薄暗い家の中で人影を探す。居間、客室、台所、お手洗い。 「一階にはいないね。」 「まだ、寝てるだけならいいけど。」 奥へと進む足は焦りを表している。 寝室のふすまを急いで開けた。 「きゃあああああ!」 「どうしたの!」 「あ、あ、あはは、あははは。」 「お姉ちゃん、どうしたの?」 あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは、 はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは。 もはや、笑うしかない、状況だった。 蠅はいなかった。 あるのは、亡骸が、二つ。 すでに二人とも倒れていた。 布団から出てはいたが、床に這いつくばっている。 今日家に着たばかりで、この状況。 今笑わずして、いつ笑おう。 「もしもし、もしもし!」 しかしあっくーは、 「救急車をお願いします。対象者は二名!」 助けを求めていた。 「呼吸はまだあります。あ、あと・・・」 あっくーはそれをもとめるんだね。 「ど、瞳孔は・・・」 じゃあ、そうしようか。 「まぶたが閉じてて・・・」 「患者は二名ともインシュリンの過剰摂取による低血糖と見られる。ブドウ糖とグルカゴンを用意。」 「お、おねえちゃん!」 電話を奪い取り即座に指示を出す。 678 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/07/27(金) 15 31 39 ID WQfMW10e 灯火 芥 覚えていない。 救急車で一緒に運ばれて、まるでドラマのシーンのような治療室の前のソファーで横になっていた。 何があったのか理解できない。それ以外思うことがない。 頭も心もついていけない。涙が出てくる以前の問題。 あれから何時間がたったのかわからない。 30分?6時間?それとも半日?見当がつかない。 自分の中身が空っぽになったみたいだ。 ……たすけて。 「んー、どうしたのかな?」 上から光ねえが顔を覗き込んだ。 「今何時?」 「もう2時だよ、おなか減ったでしょ。ほらほら。」 コンビニの袋からサンドウィッチやらおにぎりやらを取り出す。 「いらない。」正直吐き気がしていた。 「…口移し希望ね。ちょっと待ってて。」 「わかった、食べます。だからやめて。」 消化しやすそうなたまごサンドをもらう。 以外に食べれた。おにぎりを数個もらう。 「大丈夫。低血圧じゃ人はそんなに死なないよ。」 「そう。」そうか、だから光ねえは落ち着いてられるのか。 しかし疑問が残る。 「お父さんは高血圧だったけど、なんで二人は低血圧で倒れていたの?」 お姉ちゃんは少し視線をずらした。 「…ミュンヒハウゼン症候群。」 ミュンヒハウゼン症候群 受験勉強の中でちょっとだけ目にしたことがある。 大雑把に言えば仮病だ。 症状をでっち上げ、病気のふりをして周りの人の注意を引こうとする精神面の病気。(本人は自覚なし) また、薬のあやまた利用で病気の症状を自ら引き起こす人もいる。 たとえば、インシュリン…。 「え、それじゃあ自分でああなったの?」 「二人とも注射のあとがあった。お父さんは当然だけど、お母さんは必要がないのに。」 「そんな…。」 「たぶん私があんなこと言ったから。」 弱弱しく光ねえは言った。 「『自慢の娘』に突き放されたから、注意をひきつけようとして 「だから全部私の責任。」 目は潤んでいた。それでも僕のことだけを考えていた。 見計らっていたかのように手術中のランプが消えた。 679 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/07/27(金) 15 32 17 ID WQfMW10e 灯火 光 あっくーにも担当医師にもお願いして一人きりにさせてもらった。 「いや、まだ三人か。」 意識不明、それが今回の結果だ。 「あなたたちが忌む、あっくーのおかげでこうなったんですよ。」 あの時のあっくーは予想外だった。 まさか自分から救急車を呼ぶとは。 「六年間。その間に考えが変わると思ったら。変わっていなかった。」 まったく救いようがない。 救いようがないのは今も同じと『独り言』をつぶやいた。 ハエのような醜い生物にも長所はある。 生命力。 しぶとさ。 「まあ、不思議ではないですが。」 当然といったほうがいい。 「ところで私は今医者と薬剤師の両方の資格を持ってるんです。この前はお父様のために血圧降下剤を開発していました。 そう、注射では一回一回がわずらわしいですから。たとえば、吸引。粉末状でそれを吸うだけで済む薬。 結果は失敗でした。利きすぎるのです。最少量にしても高血圧が、低血圧になってしまうほど。」 でも最終的には二人のために利きましたね。 昏睡状態から、脳死状態へ。 「あっくーはがんばりました。」 そう、これは私が望んだ結果です。 「それだけはわかってあげてください。」 「それでは」 永久に 「さようなら。」 誰にも切り離せない絆で結ばれた 「私たち二人は」 愛を味わいながら 「支えあい」 この上ない笑顔で 「生きていきます。」 そしてチューブというチューブを切り離した。 680 名前:毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM [sage] 投稿日:2007/07/27(金) 15 33 10 ID WQfMW10e 灯火 芥 春休み終了まであと一週といったところだ。 四十九日を終えたあと、筑波のマンションに戻ってきた。 時計によるともう五十日らしい。 「あっくー。」 「何、お姉ちゃん。」 「二人っきりになっちゃったね。」 「・・・うん。」 「やっぱしお姉ちゃん、間違ってたのかな。尊厳死なんて。」 「正解がないだけじゃないかな?どっちにしたって。それに・・・」 「先に言っておくよ。頼りたいときはお姉ちゃんを頼って。もうあんなこと…。」 そっか。だからべたつくのか。 一人が怖いから。 明確すぎる理由だ。 「わかった、ありがとう光ねえ。」 背中に寄りかかりながら、時々は甘えようと思った。 それが光ねえの強さになるのなら。
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「いいなぁ……」 庭先に腰掛けながら、手作りの弁当を分け合う幸村と政宗の姿を、元親は自室の窓からじっと見つめていた。 「貴様は、あのような児戯の如き馴れ合いが、羨ましいというのか」 「…うん」 迷いのない返答に、元就の片眉がつり上がる。 「だってさ、凄く楽しそうなんだもの。これから恋愛していく上での色んな事を、少しずつ少しずつ、ふたりで分かち合っていく事が出来るんだもの」 「我には、じれったい事この上なく見えるがな」 「それがいいんじゃないか。ちょっとずつそうした階梯を、一緒に上っていくのが楽しいんだよ」 窓の閾(しきみ)に肘を乗せながら、元親は初々しくも微笑ましい政宗たちに、羨望の眼差しを送り続ける。 「──だって俺は、そんな段階も何もすっ飛ばして、終着点からの始まりだったから」 仄かに沈んだ元親の声を聞いて、元就は開きかけていた口を閉じる。 結果的には幼馴染の両想いだったとはいえ、あの時味わった恐怖は、未だ『八流』を手にする事が出来ない元親の心の奥底に残っているのだ。 「あーあ。俺も、政宗みたいな恋愛がしたかったな。知り合って、告白して、手を繋いで…ちょっとくらいじれったくても構わないから、好きな人とそんな風にしてみたかった……」 「元親…」 「あ、いっその事、俺が事故か何かで、これまでの記憶を全部失くしちまうってのも悪くないかも?嫌な事はぜ~んぶ忘れて、それこそ元就と出会いからやり直すの」 「──そんなのは嫌だ」 先程よりも感情のこもった元就の返事に、元親は右目を瞬かせた。 「何処かの『高麗流どらま』でもあるまいし、日輪を差し置いて『北辰(北極星)は沈まぬ』などという、歯の浮いた科白を言う気など、我にはないぞ」 窓際にもたれるようにして坐っている元親に近寄ると、元就は先程よりも更に眉を顰めながら、憮然と言葉を続ける。 「第一、お前が記憶を失くしては、あの浜辺の思い出も、なかったものになってしまうのだろう?そんなのは……『オレ』は、嫌だ」 「元就…」 幼少の頃の人称代名詞で心情を吐露する元就を、元親は不思議な想いで見つめ返す。 「確かに…我のお前にした事は、生涯消えぬ咎だ。だが、我があの頃からずっと、お前を想い続けていたのも、紛れもなき事実だ。だから……」 そこで言葉を切った元就は、続きの代わりに愛しい人の身体を抱きしめた。 少々苦しい程に絡んでくる、元就の見かけよりも逞しい腕とその温もりに、元親は小さく頷くと、彼の頬に唇を寄せた。 姉貴53
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【検索用 はりえ 登録タグ CeVIO は 曲 裏命 鬱P】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:鬱P 作曲:鬱P Movie コバヤシケイ 唄:裏命(CeVIO AI) 曲紹介 曲名:『貼絵』(はりえ) 鬱Pによる裏命オリジナル曲裏命公式デモ曲 歌詞 (動画説明文より転載) 貼って貼って貼って貼って… 果てろ 羽根が生えぬ白鳥のそばを 優しい顔で見守っている人がいる 歩き生きる様にレンズを向けて 車に轢かれる瞬間を待っている 記憶に残れば遠ざかる飢え 何も生み出せぬから貼るしかない ハレルヤ ハレルヤ どうかひと掬いでも ハレルヤ ハレルヤ あなたの感傷をくれ ああどうせ地獄行きだから 僅かな間は 我に幸あれ さあ また貼って貼って貼って貼って…足りぬ 貼って貼って貼って貼って… また貼って貼って貼って貼って…足りぬ 貼って貼って貼って貼って… 果ての果てまで きらきら輝くはずだった絵から 鉛と精液の臭い立つ頃 腹以外は満たされるはずもなく あるのはただ 白紙とタイヤ痕 ハレルヤ ハレルヤ どうかひと掬いでも ハレルヤ ハレルヤ あなたの感傷をくれ ああどうせ地獄行きだから 僅かな間は 我に幸あれ ハレルヤ ハレルヤ 許されなくても コメント 名前 コメント
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名前:姉春原 蓮(あねはるばら れん) 性別:女性 身長:175cm 学年:4-A/上官選任 ランク:S 容姿: 切り揃えたボブカット、その右頭側には 斜め上前方に簪の様な一本状のピンが二本伸びている。 左胸にワイズロイド社のロゴバッジがあるジャケット、 白のカッターシャツ、やや盛り上がった胸元にはネクタイ。 紺と群青のチェックプリーツスカート。 首元にはTGである赤いチョーカー。 詳細: TG学園四年生の女子生徒。TG所持者として 非凡な才能を持ち、上級生の中でも上官として名高い。 その実力を買って出たワイズロイド社がスポンサーとして ついており、彼女が学内生活で着用しているジャケットや、 移動時のビジネスシューズ、そして彼女専用のTGも ワイズロイド社が手がけたものである。 端麗な容姿に似合うクールな性格で、上官としての 指導やオフィシャルな活動でも義務感が先導しがち。 実力者としてもプライドがやや高い位置にある。 しかし、敬意を払うことをためらうこともせず、 軍人気質のような硬派な性格である。 好きなものはチョコレート。ある理由で炭酸飲料は苦手。 愛車はドゥカティの赤いオートバイ。 使用トップギア:ヒーツェ・シュライア 名称:ヒーツェ・シュライア 製造:スクラッチモデル+ワイズロイド社協力 タイプ:高機動格闘特化型 待機形態:発光する一本のラインを持つ赤いチョーカー メインカラー:クリムゾン 装備: ○専用ハンドキャノン(+着剣)×2 ビーム性、連射式の大口径着剣拳銃。 大型、高威力であり拳銃ながらキャノンと称される。 グリップが可動し大型ナイフ状にすることも可能。 着剣は刀身全面にTGエネルギーをコーティングしており、 標的のTGエネルギーを用いているシールドや ビーム性の弾丸や格闘武器を中和することができる。 腰部両側に後ろ向きで保持され、刀のように抜き取る。 ○口径12.7mmレールライフル 電磁力を利用して実弾を撃ち出すスナイパーライフル。 分類はスナイパーライフルであるが、速射が利き、 片手でも使用される。銃身長50cm+本体機関部。 装弾数は15発で、内部のダイナモ発電機によって TGエネルギーから電気を生成、銃身の 電磁力を構築する。ブースターの搭載(後述)により 非使用時、本体にキープする機構がなく、使用後は 本体であるTGが収縮するまでの間放棄される。 ○スピードダガー×2 重さのあるコンバットナイフ。刀身20.5cm。 腰部後に向かい合わせで装備されており、 格闘武器や投げナイフとしても使用される。 ○内蔵式全方高機動ブースター 全身随所に搭載されている大小様々のブースター。 上下、前後左右の全方位への移動が可能となり、 AIの制御と装着者の機動計算によって複数基の ブースターを用いた回転運動やマニューバも可能。 全身に渡り、内部に埋め込む形で装備されていることで 本体は小型の武器しか装備できない。しかし、余りある 出力による機動力は並みのTGを凌駕している。 高稼動時は冷却による蒸気が外部に漏出し、 白い残像のようになって本体の後を追う。 詳細: 航空機の開発技術を転用したTGで定評のある ワイズロイド社が主導となり、TG学園の上位ランカー、 姉春原が作り上げたワンオフ機。名前の意味は「陽炎」。 スポーツカーのような流線型のフォルムをしており、 スリット状のカメラアイ、額部から上方斜め真後ろへ伸びる 二本のセンサーアンテナ、背部の垂直尾翼のような一対の 大型基をはじめとする全身の高機動ブースターが特徴的。 高い機動力を生み出すために、高出力且つ冷却機能を 強化されている77系Xエンジンを搭載。 細身であり、全身各所の大対比は人間のそれに近い。 姉春原専用TGとして設計、開発されたということもあり、 高い適合性を誇ることから性能やポテンシャルも 最大限に発揮される。武装は全体的に取り回しに優れ、 デッドウェイトとならないよう完全搭載型のものはない。 搭載機構の無いレールライフルを除けば他の武器は 小型で、高速戦闘を追求した作りになっており、 いかに一つのコンセプトを突き詰めた設計が 施されているかがわかる。高速運動中でも精度の落ちない 走査センサーや、空気抵抗をカットするジャケット、そして全身各所の高機動ブースターがその真髄を語る。